粘膜保護剤とは?

 胃は胃酸を初め様々な攻撃因子が存在する臓器です。通常、胃の表面は粘膜で覆われており、粘液を分泌することで攻撃因子から組織を守っています。この粘膜が様々な影響により、障害されることで、組織が傷つき、胃炎や胃潰瘍等の症状が引き起こされます。
 また、痛み止めや解熱剤として汎用されている非ステロイド性抗炎症薬(通称NSAIDS)によっても胃炎や胃潰瘍等が誘発されることが報告されています。そのため、胃炎の治療では、損傷組織を保護したり、組織の修復や再生を促す防御因子の増強が必要となります。
 この様な作用を有する医薬品は粘膜保護剤と呼ばれます。粘膜保護剤は、胃酸の分泌を調節するのではなく、胃の粘膜を保護することで胃の防御機構を回復させる薬剤です。

 胃炎は様々な胃疾患に随伴する症状です。特に消化性潰瘍の治療では、胃炎を治療することにより自覚症状の消失を早めることが可能となります。