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胆石症

胆石は、胆汁中の成分(コレステロール、色素)が胆道(胆嚢、総胆管、肝内胆管)内で固まったものである。
高齢化と食生活の欧米化(脂肪やコレステロールの多い食事)とともに、胆石を持つ人の割合は増加しており、成人の胆石保有率は10%前後と考えられる。40から50代の肥満の女性は胆石症を起こしやすいとされる。みぞおちから右側の上腹部に激しい腹痛発作が起きることが有るが、胆石をもっている人の約3分の2は無症状であると考えられる。
胆石の大半はコレステロール結石であり、胆汁の成分であるビリルビンが固まったものをビリルビンカルシウム結石という。この他黒色石という石もある。
胆石の主な症状は、疝痛(みぞおちから右上腹部に鋭く差し込むような痛み)、黄疸、発熱である。疝痛発作は、特に食事をとったあとに現れる。一方、総胆管に胆石がつまると、黄疸の症状が現れる。総胆管の結石はさらには膵液の流れを妨げて、急性膵炎を引き起こすこともある。ときには、痛みが長く続き、39℃を超える高熱が出ることもある。これは細菌感染により急性胆嚢炎や急性胆管炎を起こしている可能性が考えられる。これらが原因となり敗血症を引き起こすこともあり、医療機関での早急な対応が必要である。
胆石を疑ったとき、血液検査(炎症反応、肝機能、膵酵素など)や腹部超音波検査、腹部CT検査を行う。総胆管結石を考えたときは、MR胆管膵管撮影法(MRCP)、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)などを行う。
胆石の治療法は、結石のできた部位によって異なります。最近では体に優しい低侵襲の治療(胆嚢結石には腹腔鏡下胆嚢摘出術、総胆管結石には内視鏡的切石術など)が主流になってきている。

 

胆石の局在(存在場所)別の特徴

 

胆嚢結石

総胆管結石

肝内結石

割合 約8割 約2割 約2%
疫学 中高年女性、肥満 中高年男性 中高年女性、東アジア
組成 コレステロール石が多い ビリルビンカルシウム石が多い ビリルビンカルシウム石が多い
成因 コレステロール過飽和など 胆嚢結石の落下胆道感染 胆道感染
臨床所見 腹痛、(胆嚢炎にて発熱) 腹痛、黄疸、発熱 腹痛、発熱
治療 腹腔鏡下(あるいは開腹)胆嚢摘出術
胆石溶解療法
内視鏡的切石
経皮経肝的切石
胆管切開術
経皮経肝的切石
肝切除