膵嚢胞 消化器症状 病気のガイド

病気のガイド

膵嚢胞

膵臓内にある嚢胞(内部に液体がたまっている袋状のもの)を膵嚢胞という。ほとんどは良性であるが、中には悪性のものがあり、精査・経過観察が必要となる。

真性嚢胞(嚢胞の壁の内側が上皮細胞で覆われているもの)と仮性嚢胞(上皮細胞に覆われていないもの)とに大別される。
真性嚢胞は自覚症状に乏しく画像診断により偶然発見されるものが多く、かつ経過観察でよいものが多い(これらの多くは先天性嚢胞)。真性嚢胞の中でも後天性嚢胞として、貯留性嚢胞と腫瘍性嚢胞がある。基本的に、腫瘍性嚢胞は悪性が否定できない場合は手術によって病変を切除する方向で治療を進める。
仮性嚢胞は膵炎や膵外傷などにより漏れだした膵液が周囲の組織に覆われることで形成された嚢胞である。発症後1~2週間であきらかになることが多い。一般にみられる症状としては腹痛で、圧痛(押して痛い)・腹部腫瘤などがみられることもある。症状は摂食により増悪することが多い。仮性嚢胞は自然に小さくなることもあり、観察しながら様子をみるが、6週間以上たっても退縮しない場合は外科治療(嚢胞消化管吻合など)などの対象となる。病状(感染など)や全身状態を考慮しながら、経皮的穿刺ドレナージ(皮膚の外から針を刺して内容液を体外へ誘導する処置)、内視鏡的治療などを選択する場合もある。