肝血管種 消化器症状 病気のガイド

病気のガイド

肝血管種

1.肝血管腫とは

肝に発生する良性腫瘍で、最も頻度が高いとされています。血管系組織の拡張による海綿状血管腫と、胎児期の血管組織の遺残物が増殖した2種類があるといわれていますが、前者がほとんどです。

2.症状

症状としては、そのほとんどが無症状で、肝の画像診断(超音波検査、CTなど)で、偶然に発見されることが多いようです。ごく稀に、巨大なもので、血管腫内で血栓症を引き起こし、DIC(播種性血管内凝固障害)を来す場合(Kasabach-Merritt 症候群という)は、全身の出血症状が現れます。また自然破裂を来すことがあるともいわれており、その場合は腹腔内出血による腹痛、貧血、出血性ショック症状などが現れます。

3.診断と治療

診断は、時に肝癌との鑑別が問題になることがありますが、超音波検査、CT、MRなどの画像診断法でほぼ確定できます。その画像の特徴は、造影CTで造影剤が長く腫瘍の部分に停滞すること(肝の門脈相においても造影剤が残る)、MRのT2強調画像で、液体貯留と同等の高い信号値(白く映る)を示すことです。
治療については、無症状であれば、必要はありません。有症状であれば、外科的切除(肝切除)の適応となります。