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ポリープ

ポリープとは消化管の内腔を覆う粘膜の一部が隆起したものです。従って、ポリープと言われたら、胃や大腸に表面から盛り上がったできものがあるということであり、それがいったい何でできているか、どういう性質のものかを確認しておく必要があります。正常粘膜が単に厚くなった過形成である場合も腫瘍性の場合もあり、また、腫瘍であるとしても、良性の場合も悪性の場合もあります。また、形も必ずしもキノコ状のものだけではなく、平べったかったり、半球形だったり、一部真ん中にえくぼがあったりと様々です(山田・福富分類(図1))。

<主な胃ポリープ>

胃腺窩上皮過形成性ポリープ:

形はキノコ状のものや茎のない半球状のものがあります。胃の出口付近にできやすいといわれています。表面が赤くなって光沢があり、イチゴのような顆粒状の凹凸があります。出血やびらんも多くみうけられ、これが原因で貧血が進行することがあります。普通、大きさは2~3センチどまりで、ほとんどのものは経過観察で問題ありませんが、大きいものからは、がんができることもまれにあります。ヘリコバクター・ピロリ菌による胃の慢性炎症がその発生に関係しているのではといわれています。

胃底腺ポリープ:

茎のない5mm程度の半球状のものがほとんどです。周囲の粘膜と同じ色調をしています。胃内に単独で存在することは少なく、多くは数個以上伴っています。女性に多く、ピロリ菌のいない胃の入り口付近に発生することが特徴です。このポリープから胃がんになることはなく、特に経過観察も不要といわれています。このポリープができる胃自体にもがんができる可能性は低いと考えられています。

腫瘍性ポリープ:

腺腫(良性腫瘍)とがん(悪性腫瘍)があります。詳細はそれぞれの項を参照ください。

<主な大腸ポリープ>

過形成ポリープ:

胃の場合と同様、正常な大腸粘膜が炎症その他の原因で盛り上がってしまい、ポリープとなったものです。がんになることは極めてまれで基本的に切除する必要はありませんが、腺腫とまぎらわしい性質のものや大きめなものは切除することもあります。腫瘍性ポリープに比べ内視鏡で見て赤みが少なく白色調をしています。直腸など肛門に近いところに多発するのが特徴です。

腫瘍性ポリープ:

胃と同様、腺腫(良性腫瘍)とがん(悪性腫瘍)があります。大部分の腫瘍性ポリープは良性ですが、大きさが増すに従い、部分的に小さながんを伴っていることが多くなり、最終的には全部がんに置き換わるといわれています。詳細はそれぞれの項を参照ください。