マーズレンES錠 開発物語

maz10-1マーズレン配合錠1.0ES
 1999年12月、弊社内で「主力製品のマーズレン-S顆粒の飲み易い錠剤を開発せよ!」というプロジェクトが発足した。しかし、当時は今日で言うところの「口腔内速崩錠」という定義もなかったので、とり急ぎ、飲み易い(Easy to Swallow)というところから「マーズレンES錠プロジェクト」が発足した。
 本プロジェクトの第1の問題点は、マーズレンは主成分含量が1日約2グラムと多く、賦形剤の使用を出来るだけ抑えないと、かなり大きな錠剤になってしまうことであった。この大変困難が予想されたプロジェクトも、パートナーとして協和発酵工業株式会社(現 協和発酵キリン株式会社)様との共同研究で何とかクリアーされ、無事に製剤特許として成立に到った。
 第2の問題点は、錠剤の安定性であった。当時の製剤技術による易溶解性錠剤の製法では、錠剤を製造した後に水で調湿してから再度乾燥させるというものであり、そのやり方では水に不安定な主成分を含むマーズレンの主成分が分解してしまうことであった。ここでも協和発酵工業株式会社様との共同研究で、同社が特許化していた錠剤に被膜を作る「外部滑沢技術」という当時では特殊な方法で、主成分に影響しないで易溶解性錠剤であるマーズレンES錠を製造することに成功した。
 第3の問題点は、比較的大きな錠剤の場合は、製造工程にて自重でワレ・カケが発生してしまうことであった。これも現場のリーダーのアイデアで製造方法を工夫することで乗り切ることができた。
 第4の問題点は、味であった。マーズレン-S顆粒は大変飲み易いとの評判であったが、錠剤にすると粉っぽくなってしまった。そこで、メントールを添加した錠剤にすることで多くの人を対象とした官能試験にパスすることができた。
 最後になりますが、本プロジェクトには実に50人以上の関係者が関与され、2003年9月にマーズレンES錠を無事に上市することができました。ここに多大なる御貢献をいただきました協和発酵工業株式会社(現 協和発酵キリン株式会社)様の関係者様も含め、本プロジェクトに関与された全ての皆様方に衷心より感謝する次第であります。
社長名