アズレンとは?

maz-s-1マーズレンS配合顆粒
azl25-1アズロキサ顆粒2.5%
 弊社開発品であるマーズレン・アズロキサに代表されるアズレン骨格とは、5員環と7員環が縮環した独特な化合物である。
 アズレンはナフタレンの異性体ですが、白色のナフタレンに対して、鮮やかな美しい青色を呈することが知られている。
 アズレンの代表化合物のグアイアズレンは、カモミールやユーカリの精油成分として古くから知られており、民間薬として使われ、独特の青色を呈する。
 寿製薬株式会社は世界で最も大量にアズレン化合物を製造し、かつ、精力的に研究している企業の一つである。
グアイアズレングアイアズレン
カモミール
カモミール
 アズレンの研究は、故 野副 鉄男教授(元 台北帝国大学教授、元 東北大学教授、文化勲章受章、日本学士院会員、仙台市名誉市民)を濫觴とする日本発の研究で、我が国の研究者が世界をリードしている分野である。
 特に故 安並 正文教授(元 日本大学教授)、故 高瀬 嘉平教授(元 東北大学教授)によるアズレンの合成方法は、アズレンの様々な誘導体合成に優れており、この分野の成長を著しく牽引している。
 また、アズレン関連論文は1990年代が毎年100件以下であるのに対して、2010年以降は毎年200件程度の論文が投稿されており、近年、増加傾向にある。
非ベンゼン系芳香族化合物(Non-benzenoid Aromatic Compounds)について
 有機化学では「亀の甲」である六員環の「ベンゼン」を直ぐに思いつくが、非ベンゼン系芳香族化合物には、「アズレン」や「トロポロン(不飽和七員環化合物)」などが属している。
 初めての非ベンゼン系芳香族化合物の研究は、当時の台北帝国大学(現 国立台湾大学)の野副教授らのグループが、1936年の台湾ヒノキ(Chamaecyparis taiwanensis)の精油成分より、世界の化学史上の偉業として評されている融点51~52℃、分子式C10H12O2の「ヒノキチオール」の単離にその端緒を発する。
 「ヒノキチオール」はベンゼン系とは異なる新規な芳香族化合物であった。野副教授らのグループは、天然物の「ヒノキチオール」の研究をさらに深化させ、「トロポロン」の各種誘導体の研究、また後に「アズレン」誘導体の研究まで発展させることになる。
 この「ヒノキチオール」の発見では、同時期の戦時下にスウェーデンのH.Erdtman教授らのグループも行っていた。1950年のロンドンでの国際会議でH.Erdtman教授は、「ヒノキチオール」の第1の発見者は野副教授であることを告げると、野副教授らは一躍世界の第一線に立つこととなる。また、この物語は後に昭和30年の国語の教科書にも掲載され、戦後の荒廃の中で人々を大いに勇気づけるものであった。
 なお、野副教授の一連の偉業により、東北大学理学部研究科の構内には、七角形の石造の「トロポノイド化学顕彰之碑」が建立されている。さらに「基礎有機化学会」では、顕著な業績を上げた若手研究者に「野副記念奨励賞」を与えている。
Hinokitiol(ヒノキチオール)

Hinokitiol(ヒノキチオール)